最近、アイヌ文化や、自然と共生するアイヌの精神性が注目されています。
アイヌ木彫家の貝澤徹さんの作品は、大英博物館の常設展にも展示されています。
本日は、情熱大陸にも取り上げられた貝澤さんのプロフィールや作品、
そして、貝澤一族の活躍についてもご紹介いたします。
貝澤徹プロフィールご紹介
では、さっそく、貝澤徹さんのプロフィールをご紹介いたします。
曾祖父の貝澤ウトレントクは、明治時代に名工といわれた二人のうちの一人。
その曾祖父から引き継ぐ伝統を重視しながら、そこに独自の感性と技術をとけ込ませ、
自分らしさやメッセージを表現する、独創的なアイヌアートに精力的に取り組んでいる。
ふと気づいたことを題材に作品を創作。代表作「UKOUKU(ウコウク)/輪唱」は、
昔のアイヌ民族の入れ墨をした女性の手の写真から発想し、
世代交代しながら文化が受け継がれるというメッセージをこめて創り上げた。
北海道アイヌ伝統工芸展北海道知事賞ほか受賞多数。
「北の工房 つとむ」店主。
引用:二風谷アイヌ匠の道
ひいおじいさまも、アイヌの名工ということですので、
まさに、昔からの伝統が受け継がれ、現在に至るわけですね。
そして、独自性を混ぜ合わせることで、伝統と現代との、
ハイブリッドなアイヌアートを作られているそうです。
2018年に、大英博物館の常設展への展示へ。
作品は、フクロウの卵からの孵化を型取って、
若い世代への想いを託した
『ケウトュムカンナスイ/精神再び』
伝統的な受け継がれてきたものを、「巣」として表現し、
そこから、新しい「命」が産まれてくる。
貝澤徹さんの生き方を表現している様な作品です。
アイヌアートご紹介
そして、こちらは、貝澤徹さんの代表的な作品の数々です。
こまやかな、うずまきの模様が、美しいですね。
インスタグラムにも、貝澤さんの作品が多く投稿されています。
こちらは、アイヌの守り神とされているフクロウの彫刻です。
荘厳な神々しい姿は、迫力がありますね。
こちらは、かわいらしいタヌキの彫刻です。
つぶらな目がかわいいです。
ちなみに、この投稿の8枚目の写真は、
なんと、「スパイダーマン」
やはり、現代との融合が、遊び心を感じます。
国の伝統的工芸品に北海道で初めて指定
そして、アイヌの伝統工芸品ですが、
経済産業省による国の伝統工芸品として、
2013年に、北海道で初めて指定を受けています。
【 二風谷イタ (お盆) 】
モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、
ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、
沙流川地方に伝えられている彫り方です。
引用:二風谷アイヌ匠の道
何となく、魔よけ的なパワーも感じますね。
【 二風谷アッテュシ (樹皮の反物) 】
二風谷アットゥシは、特に糸にひねりをかけることが特徴と言われています。
水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類希な強靱さと独特な風合いがあります。
着物、半纏、帯、小物等に使用されています。
引用:二風谷アイヌ匠の道
アイヌ文化とは?
アイヌアートって、木の温もりが感じられて良いですね。
では、これらアイヌアートを生み出した、アイヌ文化とは、
いったい、どういったものなのでしょうか?
アイヌ発祥の地である、北海道平取地区の二風谷で、
アイヌ文化を継承している、「匠の道」からご紹介いたします。
アイヌ語では、「ニプタイ」木の生い茂るところという意味です。
その名の通り、光あふれる春から夏、彩り深める秋、そして白い世界へと、
四季折々の表情を豊かに映す沙流川流域の森で、自然を尊び、自然から学び、
自然と共に生きる二風谷ならではの文化が、現在まで脈々と引き継がれています。
アイヌ文化伝承を目的に復元されているチセ(家)は、その象徴的な存在。
集落はコタンと呼ばれ、チセを建てる前後には儀礼が行われていました。
二風谷では、チセの復元をはじめその儀礼、アイヌ語、アイヌ口承文芸、
神々への祈りの儀式や祭り、アイヌ古式舞踊、生活用具、
そして工芸品の技術などが、大切に伝えられています。
アイヌ独特の文様や口承文芸(ユカラ)は、北海道遺産に選定されている他、
代表的な工芸品である「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥシ」は、
2013年に経済産業省の伝統工芸品に北海道で初めて指定されました。
アイヌの生活様式や精神性と合わせて、あらためて二風谷の伝統工芸、
アイヌ文化に対しての関心が高まっています。
引用:二風谷アイヌ文化匠の道
自然の中で、育まれてきたのが、アイヌ文化だとうことですね。
貝澤一族ご紹介
そして、貝澤徹さんだけでなく、貝澤一族の皆さんが、ご活躍されています。
●貝澤雪子さん
●貝澤禮子さん
●貝澤殊美さん
本日は、貝澤殊美さんについて、もう少しご紹介いたします。
貝澤殊美プロフィールご紹介
貝澤珠美さんも、伝統とモダンを組み合わせた活動をされています。
1997年12月Sikerpe Art「TAMAMIブランド」設立
2000年2月東京都銀座にて「三人展」
2002年8月ライジング・サン・ロック・フェスティバルにてファッションショー
2007年11月北海道立近代美術館開館30周年特別展「Born in HOKKAIDO」出展
2008年8月G8洞爺湖サミット各国首相贈呈用風呂敷製作
2010年5月東京京橋にて「アイヌとモダン」展
2013年8月小樽オーセントホテルにて個展開催
2015年10月ミラノ万博にてアイヌ文化紹介ステージ演出
引用:貝澤珠美の世界
ご覧のプロフィールの様に、世界で活躍されています。
アイヌの文化を受け継ぐ、伝承者であり、世界へ発信。
カッコいい生き方ですね。
こちらは、作品の一部ですが、若い柔軟な発想と、女性らしさを、感じます。
個人的には、右上の作品の照明は、アジアな雰囲気が、おしゃれで好きですね。
【まとめ】貝澤徹アイヌアートを大英博物館や世界が評価!一族も大活躍!
国内にとどまらず世界でも人気のアイヌアート。
自然と調和する精神を、みなが求めているのかも知れません。
私も自然の中で、癒しの時間を過ごしたいです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。